潮目変えた6000億円増資
「物言う株主」再建に火種も
東芝が9月に米ベインキャピタル率いる日米韓連合と東芝メモリの譲渡契約を結んだ後も、米ウエスタンデジタル(WD)は売却反対の姿勢を崩さなかった。交渉の潮目が変わったのは11月中旬。東芝が6千億円の増資計画を固め、債務超過解消にメドをつけたのだ。WDは東芝を揺さぶる交渉カードを失い、和解交渉は一気に進展した。だが、東芝は新たな火種も抱えることになる。
「もうWDに和解をお願いする必要はない。あとは向...
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