TSMC、創業者退任は数年後に
■台湾積体電路製造(TSMC、半導体受託生産の世界最大手) 創業者の張忠謀董事長が、数年間の引き継ぎ期間を経て経営トップから退く方針であることが分かった。来年にも交代するとの見方が後退している。
24日に開示した年次報告書で「張董事長は数年間の引き継ぎを経て、正式に董事長を退く」と開示した。張氏は半導体の受託生産モデルを築き、同社を一代でトップに引き上げた世界半導体業界の大物だ。既に85歳と高齢で引退が取り沙汰されてきた。今年6月の株主総会では劉徳音、魏哲家という2人の共同最高経営責任者(CEO)が取締役に就任する予定。2018年のトップ交代に向けどちらを選ぶか最終審査するとの見方が出ていたが、数年間は張氏がトップを続ける可能性が高まった。
(台北=伊原健作)