アイシン精機、罰金41億円支払い 米司法省と司法取引
アイシン精機は14日、米国での自動車用エンジン部品販売で米独占禁止法に違反したことを認め、米司法省との間で罰金3580万ドル(約41億円)を支払う司法取引に合意したと発表した。藤森文雄社長ら代表取締役5人が10月から3カ月間、月額報酬の30%を、取締役と執行役員の一部(4人)が10~20%を自主返上する。アイシンが独禁法違反で罰金を支払うのは初めて。
対象となったのは2000~10年の間に米ゼネラル・モーターズ、日産自動車などに販売したエンジンの吸排気弁を制御する部品。価格操作に関与した疑いがあるとして、10年から米司法省の調査を受けていた。支払う金額は14年4~12月期決算で特別損失として計上する。同社は「業務監査体制の強化および、独禁法や関連法令教育など再発防止策を徹底する」とのコメントを出した。