徴用工「最終的に解決済み」 河野外相
河野太郎外相は22日、日本経済新聞などのインタビューに応じた。日本統治時代に朝鮮半島から動員された徴用工を巡り、個人の請求権がなお消滅していないとの認識を示した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言について「最終的に解決済みで合意している」と述べた。従軍慰安婦問題に関する日韓合意は「確実に履行してくださいということに尽きる」と語った。
日韓関係の改善に向けては「韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相とも意思疎通がしっかりできる」と話し「どこかのタイミングで」訪韓したい考えも示した。「どこかのタイミングで中国に行きたい」と訪中にも意欲を示した。
ロシアとの北方領土問題を巡っては「既存のアプローチではないやり方を含め、色々考えられることは考えていかないといけない」と指摘。「お互い柔軟な考え方でできないか」と語り、訪ロの可能性にも言及した。
安倍晋三首相からは外相就任にあたり「発想力、突破力を持ってやって下さい」との指示があったと述べた。
自身が重視する中東外交に関しては「宗教的にも中立で、米国とフランクに話ができる日本が果たす役割は大きい」と述べ、中東における日本の役割を拡大させたい考えを強調した。