九州豪雨、有明海で5人の遺体 濁流が運んだ可能性
福岡、大分両県で確認された豪雨による死者数は福岡県で15人、大分県で3人の計18人となった。また福岡、佐賀両県警などによると、8日朝に有明海の海岸や海上で男女5人の遺体が発見された。
川があふれたり、土砂崩れが起きたりした被災地の多くは、有明海に注ぐ筑後川の本支流沿い。濁流にのまれた被災者が、増水した筑後川を経て数十キロ離れた有明海まで運ばれた可能性もあり、両県警などが詳しく調べている。
福岡県では依然として多くの人の安否が確認されていない。
福岡県内では8日までに全ての自治体で避難指示が解除されたが、なお同日夕時点で、福岡、大分両県で少なくとも計約1600人が避難生活を送っている。
気象庁によると、停滞している梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込み、九州北部は9日明け方にかけて非常に激しい雨が降る恐れがある。9日午後6時までの24時間予想雨量は熊本県で200ミリ、福岡県で150ミリ、大分県では120ミリとしている。