日朝韓の子供、絵で交流 16日から東京で展覧会
日本と韓国、北朝鮮の子らによる絵画約150点を展示する「南北コリアと日本のともだち展」が16~18日、東京都千代田区の「アーツ千代田3331」で開かれる。北朝鮮のミサイル発射実験などで緊張が高まるなか、主催者は「絵で自分の姿を伝え合うことで、少しでも相互理解につなげたい」と話している。
NPO法人、日本国際ボランティアセンター(東京・台東)などでつくる実行委員会が2001年から年1度、各地で開催している。スタッフが昨年から今年にかけ、平壌や中国の朝鮮族自治州などを訪問し、日本の子らの絵を紹介したり、現地の子が描いた絵を持ち帰ったりした。
今回は「わたしの楽しい時間」がテーマ。平壌では小学校2校の児童が、コンピューターゲームをしている場面、小石を落とさないようにする「チェギ」という遊びをしている姿などを描いた。また、日韓の子供に向け「ぼくは絵を描くのが好きでサッカーや卓球も好きだよ。一緒に遊べたらいいな」といったメッセージを寄せた。
一昨年までは、日本の大学生が平壌の大学を訪問。昨年8月にも計画していたが、ミサイル発射実験などによる国際情勢の悪化で断念し、スタッフのみで訪朝した。
同展ではスタッフやフォトジャーナリストによる報告会もある。3月23~25日に大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)でも開催する。