トランプ氏 移ろう中国観
本社コメンテーター 秋田浩之
なぜだろう。就任前、あれほど厳しかったトランプ米大統領の中国観が、じわりと変わり始めているという。その真相を探ると、アジアに混乱をもたらしかねない不安の種がみえてくる。
米中要人の往来が加速している。中国外交トップの楊潔篪国務委員(副首相級)が2月末に訪米したのに続き、ティラーソン国務長官が18~19日に北京入りした。習近平国家主席が4月上旬に訪米する案も検討されている。
「中国と建設的で、結果...
長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。