北朝鮮、核弾頭小型化に成功か 米軍高官が分析
【ワシントン=共同】米軍高官は8日、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功し、弾道ミサイルに搭載する能力を既に備えているとの分析を記者団に明らかにした。宇宙空間から大気圏にミサイルを再突入させる際の技術獲得については懐疑的な見方を示した。
搭載技術を既に備えているとの見方は専門家の間で出ているが、北朝鮮が敵視する米軍の高官が明示的に認めたことで、北朝鮮の核・ミサイル技術の着実な進展を裏付けた。
高官は「弾頭を運搬手段に搭載できるようになったと考えている。再突入に関しては(北朝鮮が)確信を持っていないのだろう。だからこそ、乗り越えるために(多くの実験を通じた)取り組みを続けている」と述べた。
再突入の際には、高い熱をくぐり抜けながら弾頭を正確に攻撃目標に到達させる高度な耐熱、推進技術が必要になる。北朝鮮は今年に入ってから立て続けに実施した核やミサイルの実験で弾頭の小型化や再突入を検証したと主張している。
今年3月には、米本土防衛を担う当時のゴートニー北方軍司令官が上院委公聴会で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に核弾頭を「搭載する能力を持っていると仮定するのが賢明」と述べ、技術獲得を前提にした備えを強調していた。