習主席弱腰の裏に米国「親中派」重鎮の助言
編集委員 中沢克二
米次期大統領、トランプは台湾総統の蔡英文と歴史的な12分間の電話会談に応じた。電話口では蔡英文に「プレジデント(総統)」と呼びかけ、総統就任を祝した。トランプはツイッターで「台湾のプレジデント(総統)から大統領選の勝利を祝う電話があった。ありがとう」と報告している。
米大統領や大統領選の当選者が、台湾トップと会談した経緯が公になるのは実に1979年の米中国交樹立、米台断交の後、初めてだ。しかもト...
経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。