インド洋要衝のスリランカ、中印の板挟みに
スリランカ政府が、南アジアの主力港であるコロンボ港における地政学的バランスの確保に腐心している。ジレンマの中心は、全長1.2キロに及ぶ「イースト・コンテナターミナル(ECT)」の拡張計画だ。政府は総工費5億ドルの工事の入札を締め切ったが、スリランカのインド洋における戦略的重要性に注目するインドと中国の間で板挟みになっている。
現時点では、中国が優勢だ。中国国有港湾大手の招商局港口は、コロンボ港の...
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