体臭判定 犬型ロボ量産 北九州高専発VB
電気機器やソフトウエア開発のベンチャー、ネクストテクノロジー(北九州市)は体臭を判定して3段階で反応する犬型ロボット「はなちゃん」を量産した。市の支援で、インターネットを通じて小口資金を集めるクラウドファンディングに成功。出資者に初期タイプを贈るほか、消臭機能付きタイプも開発して一般販売を目指す。
7日、北九州市の北橋健治市長に量産化を報告した。ロボは鼻部分に臭いセンサーがあり、イオウ系の臭いや香水などの強さを測定。無臭に近いと尾を振って「すり寄る」。少し臭うと頭を上げて「ほえる」ようなしぐさをし、かなり臭うと横転して「気絶」する。市長が足で試したところ、「すり寄る」だった。
同社は北九州工業高等専門学校(同)の滝本隆准教授が代表社員を務める合同会社で、同校卒の社員2人と開発した。体臭を数値などで示すと不愉快に感じる人が多いため、犬のかわいい動きで表現。量産に向けて50万円を目標に資金を募ったところ、約20人から60万円近く集めた。臭いを判定して消臭剤を出すタイプは、11月末に都内で開催される国際ロボット展で披露する予定だ。