農相、強行採決「佐藤氏が決める」 TPP審議巡り
山本有二農相は18日、東京都内で開かれた佐藤勉衆院議院運営委員長(自民党)のパーティーで、環太平洋経済連携協定(TPP)承認案の衆院特別委員会審議を巡り「強行採決するかどうかは、佐藤氏が決める。だから私は、はせ参じた」と述べた。状況によっては野党が欠席するなかでの採決も選択肢になると示唆したとも取れる発言。山本氏はTPP審議の焦点の農業分野を所管するだけに、野党が問題視する可能性がある。
佐藤氏は自民党の前国対委員長で、現在は衆院の運営の要。山本農相は14日から衆院で本格化したTPP審議で答弁を担当している。
TPPを巡っては先月、特別委の理事だった自民党の福井照衆院議員が「(衆院特別委員長だった)西川公也議員の思いを、強行採決という形で実現するようがんばらせてもらう」と述べ、批判を浴びた経緯がある。〔共同〕