福島第1の2号機屋根に防水シート 東電、汚染水対策で
東京電力は2日、福島第1原子力発電所の2号機屋上から汚染水が外洋に流出していた問題で、汚染源となっている屋根に防水シートをかける応急処置を施したと発表した。抜本対策には屋上の放射性物質の除去が必要で、作業終了は3月末を予定している。
汚染が確認されている2号機の「大物搬入口」屋上の約160平方メートルをブルーシートで覆った。この部分には事故時に飛び散った放射性物質が堆積している。シートをかぶせることで、地上に流れ出る雨水に放射性物質が混じり込むのを防げるという。
流出問題を巡り、東電は屋上からの汚染水が海に流れる排水路に浄化材を設置したり、排水路のルートを変更したりする緊急対策をとっている。