企業の自己資本、円安で20兆円増 上場企業、2年間で
日産やパナソニック、成長投資へ余力
外国為替市場で急速に円安が進み、企業の財務体質が改善している。上場企業(3月期決算)の自己資本は円相場が最高値圏にあった2年前に比べ、円安によって約20兆円増加した。海外に保有する資産を円換算した金額が膨らむためで、自動車や電機などグローバル企業に恩恵が大きい。
企業の自己資本は株主が出資した資金や稼いだ利益の蓄積を指し、海外資産の変動分も加味される。自己資本が増えると経営の安定性が増して資金を...
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