規制委、運転延長手続きと安全審査一本化 高浜原発に適用
原子力規制委員会は13日の定例会合で、関西電力高浜原子力発電所1、2号機(福井県)の運転延長にかかわる審査について、事故対策などを検証する安全審査と一本化することを決めた。運転開始から約40年がたつ2基の延長認可の期限は来年7月に迫っており、迅速に審査を進める狙い。
現行の規制では原発の運転期間は原則として40年に制限されているが、厳しい安全性チェックを通れば最長20年延ばせる。関電はこの制度を利用して高浜1、2号機の延長を目指しており、建物のコンクリートや原子炉の劣化状況などを調べる特別点検を実施した。
延長には新規制基準による安全審査の合格に加え、原子炉などが劣化していないことを確認する延長審査が必要となる。規制委は2つの審査を別々に進めるのは効率が悪いと判断した。
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