東電、各原発に死亡事故再発防止の徹底指示
東京電力福島第1、第2原発で作業員の死亡事故が相次ぎ、東電は20日、臨時の記者会見を開き、姉川尚史原子力・立地本部長が「重大災害が続き大変申し訳ない」と謝罪するとともに、各原発に再発防止を徹底するよう指示したことを明らかにした。
福島、新潟、東京をテレビ中継で結んだ会見には各原発の所長らも出席、第1原発の小野明所長は「二度とこのような悲劇を起こさないように誓う」と述べた。第1原発では21日の全ての作業を中止し、手順の確認や構内に危険箇所がないか総点検する。
第1原発では19日午前9時すぎ、協力企業の作業員、釣幸雄さん(55)が、雨水をためるタンクの点検作業中に天板にある穴から約10メートル下のタンク内部に落下、全身を強く打って20日未明に搬送先の病院で死亡した。
第2原発でも20日午前9時半ごろ、廃棄物処理建屋内で、協力企業の作業員、新妻勇さん(48)が点検台の機具に頭を挟まれ死亡した。〔共同〕