NECが国内2工場閉鎖へ 埼玉・長野、700人異動
NECは27日、埼玉と長野両県にある2つの工場を2017年3月までに閉鎖すると発表した。それぞれ従来型携帯電話と車載機器などを生産している。計約700人の従業員は静岡県掛川市などにある企業向け情報・通信機器の工場に異動させ、生産効率を上げる。
閉鎖するのは携帯電話を生産する埼玉日本電気(NEC埼玉、埼玉県神川町)と、車載機器や医療機器などを生産する長野日本電気(NEC長野、長野県伊那市)の工場。
今後2年をかけてNEC長野の約190人の従業員は静岡県掛川市のルーター工場、NEC埼玉の約500人は甲府市のサーバー工場などに移る。
NECは昨年7月、4つの生産子会社を統合し、新会社のNECプラットフォームズ(東京・千代田)を設立した。掛川や甲府の工場は同社の傘下にある。
NECは13年4月に中期経営計画をまとめ、社会インフラ事業に経営の軸を移した。集約後も従来型携帯電話や車載機器の生産は続けるが、異動した従業員はサーバーやPOSレジの生産にも充てる。
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