原発再稼働へ自民が環境整備　調査会が初会合

自民党は16日、原子力政策・需給問題等調査会（会長・額賀福志郎元財務相）の初会合を党本部で開いた。九州電力川内原子力発電所をはじめとする原発再稼働の環境整備に取り組むほか、原発を将来どのくらい活用するかを決める最適な電源構成（ベストミックス）についても議論する。

額賀氏は「電力の安定供給は日本経済の再生に不可欠だ。地に足のついたエネルギー政策の展望を開いていかなければならない」とあいさつし、賛否両論ある原発の活用について党内議論をまとめ、政府に提言する考えを示した。

調査会は2つの小委員会を設置した。原子力政策小委員会（森英介小委員長）は再稼働のほか、放射性廃棄物の処分や古い原発の廃炉問題も議論する。需給問題等小委員会（額賀小委員長）はベストミックスや電力システム改革が主なテーマだ。電力会社が太陽光発電などの買い取りを保留している問題も当面の課題として取り上げる。