JR東日本が農業に参入 福島に植物工場、トマト栽培
東日本旅客鉄道(JR東日本)は3日、福島県いわき市に植物工場でトマトを生産する新会社を設立すると発表した。収穫したトマトはグループ企業が運営する飲食店やホテルなどの食材に使用する。農産物の加工や販売はこれまでも手掛けていたが、農産物を生産するのは初めて。
農業生産法人のとまとランドいわき(福島県いわき市)と組み、4日付で新会社「JRとまとランドいわきファーム」を設立する。出資比率はとまとランドいわき50%、JR東日本49%など。
地元の農家から2.5ヘクタールの土地を借り、2015年夏に太陽光を利用した植物工場を建設する。投資額は数億円。16年春から栽培を始める。年間生産量は600トンを見込む。トマト栽培の事業性などを検証し、他地域への展開や別の農産物の生産などを検討する。