NTTコム、光回線と格安スマホのセット販売参入
NTTコミュニケーションズは9日、NTT東西地域会社が近く始める光回線の卸売り制度を活用し、光回線と格安スマートフォン(スマホ)サービスなどのセット販売に乗り出す方針を明らかにした。セット販売はKDDI(au)が先行し、NTTドコモなども検討している。参入企業の増加により、利用者の選択肢が増えそうだ。
東西地域会社は従来、光回線を「フレッツ光」の名称で利用者に直接販売してきた。だが、需要が伸び悩んでおり、外部企業に卸売りの形で提供し、各社が自らのサービスと組み合わせて販売するビジネスモデルへの転換を目指している。総務省が8日、こうした仕組みを評価するとの見解を示していた。
NTTコムの有馬彰社長は格安スマホやインターネット接続サービスと光回線を組み合わせることにより、「顧客の要望に応えられる」と説明した。9日の顧客企業向け説明会ではクラウドコンピューティングサービスを強化する方針も示した。2015年までにインドやフランスなど5カ所でデータ処理拠点を新設し、計16カ所に増やす計画だ。