氷の壁、台風で一部解ける 第1原発のトレンチ
東京電力は28日までに、福島第1原発2号機の海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の凍結止水工事に関し、今月6日に台風18号が付近を通過した影響で、トレンチの接続部で造成中の「氷の壁」の一部が解けていたと発表した。すでに追加対策として止水材を投入しており、今後の対応に影響ないとしている。
通過後、氷の壁付近の温度が上昇したため、内部をカメラで調査。地中に打ち込んだ凍結管計22本のうち5本の周りで、氷の一部が解けて薄くなっていたという。東電は台風の降雨でトレンチの水位が上がり、水温が上昇したとみている。
また政府は28日までに、第1原発の廃炉や汚染水対策の現地調整会議を福島県いわき市で開き、台風18と19号の影響で汚染水を保管するタンク群を囲むせきから雨水の流出がなかったことを確認した。〔共同〕