京都産業21、ロボット分野への参入支援
京都府の産業支援機関、京都産業21は24日、京都府内の部品メーカーなどにロボット分野への参入を促す研究会を立ち上げると発表した。今後、医療や介護、災害救助など幅広い分野で普及が期待される生活支援ロボットについてニーズ、開発状況などの情報を参加企業に提供する。成長が見込まれる市場での府内企業の商機拡大を後押しし、雇用創出や地域経済の活性化につなげる。
研究会はロボットをつくるときの部品や制御技術などの分野で強みを生かしたい企業や研究機関を集める。生活支援ロボットの需要が見込める業界や必要とされる技術などについて情報発信するほか、事業化や技術力向上に向け参加者同士の連携を深めてもらう。
第1回の研究会を11月17日に京都リサーチパーク(京都市)で開く。ロボット研究に詳しい京都大学教授らが講演する。参加無料で、今年度は3回開催を予定する。来年度以降も継続開催する方針だ。
同事業は新規雇用創出を目的とした国の「戦略産業雇用創造プロジェクト」の一環。京都府は2013~15年度の3年間で2千人の新規雇用の創出を掲げている。
京都には部品加工や駆動技術などを得意とする企業が集積しており、生活支援ロボットの分野に技術力を生かすことができれば、各企業の成長が期待できるとみている。