モスクワで地下鉄脱線、21人死亡 160人超負傷
【モスクワ=共同】モスクワ市西部で15日朝(日本時間昼すぎ)の通勤時間帯に地下鉄が脱線した。ロシアのスクボルツォワ保健相は21人が死亡したと明らかにした。負傷者は160人以上。電気系統の故障が原因とみられる。
レールから列車に供給される電気が急速に低下したため自動制御装置が作動し、急ブレーキがかかった衝撃で脱線したという。火災や爆発は起きなかった。テロの可能性は伝えられていない。モスクワの日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。
列車はモスクワ市中心部と西部を結ぶ路線のスラビャンスキー・ブリバール駅から約200メートルの地点を時速70キロで走行中だった。先頭の車両3両が脱線、一部は激しく破損した。
乗客ら千人以上が救出されたが、十数人が一時閉じ込められ、ドアが開かない状態となり、救出作業が難航した。路線は運行を停止したが、16日には復旧する見通し。