川内原発の合格書「草稿できた段階」 規制委員長
原子力規制委員会の田中俊一委員長は9日の定例会見で、九州電力・川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県)の安全審査のいわば合格証明書にあたる審査書案について「ある程度ドラフト(草稿)ができた段階」と述べた。
規制委は同日の定例会合で審査書案をまとめ、公表する方向で調整していたが、内容の精査が必要として先送りした。田中委員長は、事務方が作成した草稿の分量が「400ページ以上ある」と説明した上で「いま一生懸命に(内容を)勉強させていただいている。各委員もそうだと思う」と述べた。
規制委は16日に開く次回の定例会合で審査書案を提示するとみられる。ただ、田中委員長は公表時期に関して「いますぐには何とも。私だけの判断ではできない」と明言を避けた。
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