地下水バイパスでくみ上げ開始 福島第1原発
東京電力は9日、福島第1原子力発電所の敷地内で地下水をくみ上げ、汚染されていないことを確認後に海洋に放出する「地下水バイパス」計画で、専用井戸でのくみ上げを同日午前10時半ごろ開始したと発表した。
今後、放射性物質がどの程度含まれているか第三者機関を交えて詳細な水質分析を行う。分析には1カ月程度かかる見込みで、水質に問題がなければ5月中旬にも海洋放出を始める。
第1原発1~4号機の建屋には1日約400トンの地下水が流れ込んでおり、東電は稼働すれば流入量を数十~100トン減らせると説明している。〔共同〕