バイオリン部門で日本人初の1位 独バッハコンクール
【ベルリン=共同】ドイツ東部ライプチヒで開かれている国際バッハコンクールのバイオリン部門で、東京芸術大2年の岡本誠司さん(20)=千葉県市川市出身=が1位になった。主催者のバッハ資料財団が18日夜、発表した。旧東ドイツ時代の1950年に始まった同コンクールのバイオリン部門で、日本人が1位になったのは初めて。
コンクールは「音楽の父」と呼ばれるバッハ(1685~1750年)にちなみ創設され、バッハ演奏家の登竜門として2年ごとに開かれている。
バイオリン部門には事前審査を通過した24人が出場。岡本さんは3人が残った18日の決勝で、バッハの「バイオリン協奏曲」などを演奏した。
岡本さんは3歳からバイオリンを始めた。東京芸大音楽学部器楽科に所属し、主にバロック期のバイオリン演奏を学んでいる。共同通信の電話取材に「実感は湧かないが、バッハが大好きで非常にうれしい」と語った。