東芝の米子会社、ブルガリア国営電力から原発受注
東芝子会社の米原子力発電設備大手ウエスチングハウス(WH)は1日、ブルガリアの国営電力会社から原子力発電設備1基を受注することで基本合意したと発表した。同国北部のコズロドイ原発に出力110万キロワット前後の原発を建設し、2023年の運転開始を目指す。
WHは国営電力会社のブルガリア・エネルギー・ホールディング(BEH)と新型炉「AP1000」の導入で基本合意した。受注想定額は5000億円程度になるとみられる。AP1000は米国と中国で8基の建設が進む。ブルガリアでは現在、旧ソ連製の原発2基が運転しており、西側諸国の原発が稼働すれば初のケースになる。
ただ、同国では7月下旬に首相が辞任し、10月に総選挙が実施される予定。BEHが原発をWHに発注するには総選挙後に誕生する新内閣の承認を得る必要がある。WHは原発建設の過程で2万人の雇用創出が期待できるとしている。
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