石破氏、入閣を受諾 「トップの決定に従う」
首相と会談
安倍晋三首相(自民党総裁)は29日昼、首相官邸で自民党の石破茂幹事長と会談し、9月3日に行う内閣改造と党役員人事について協議した。石破氏が安全保障法制担当相への就任を辞退する意向を示していることを踏まえ、首相は他の閣僚ポストでの入閣を求め、石破氏も受諾したとみられる。今後は後任の幹事長人事の調整が本格化する。
会談後、石破氏は記者団に「トップの決定に従うのは当然のことだ」と述べ、入閣を受諾する考えを示唆した。同時に「これからも全力で支えるので緊密に連携してやっていこうと(話した)」と強調した。
具体的なポストについては「首相が総裁として人事権を使うので、それまでは申し上げない。あとは(内閣改造での)首相の決定を待つだけだ」と述べるにとどめた。
首相は当初、石破氏の安保法制相への起用を検討したものの、石破氏が辞退する考えを示したため、地方創生担当相での入閣を要請したとみられる。人口減対策や地方活性化などを担う重要閣僚との位置づけだ。
首相はこの後、公明党の山口那津男代表と会い、内閣改造について協議する。公明党の太田昭宏国土交通相の留任を求めるとみられる。
石破氏の入閣が固まったことを受け、後任の自民党幹事長選びも本格化する見通し。河村建夫選挙対策委員長や細田博之幹事長代行らの名前が浮上している。