ガーナ大使が離任へ バカラ賭博事件、既に帰国
駐日ガーナ大使(55)の名義で借りたビルの一室でバカラ賭博が行われていた事件で、警視庁保安課から任意の事情聴取を受けていた大使が離任することが28日、関係者への取材でわかった。大使は21日に帰国しており、ガーナ政府は外務省に後任の大使を派遣すると説明しているという。
同事件では、東京都渋谷区のビルの一室でバカラ賭博店を開いたとして、賭博開帳図利などの疑いで従業員ら12人が逮捕された。外交官は駐在先の捜査機関の強制捜査権が及ばない「不可侵特権」があり、保安課は4月以降、3回にわたり大使から任意で事情聴取していた。
保安課によると、大使は賭博への関与を否定。賭博に使われた渋谷区や福岡市の部屋について「それぞれ別の日本人からオフィスとして使いたいと持ちかけられ、部屋を借りた」と説明した。同課はこの日本人2人の行方を追っている。