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米テスラの10~12月期、27%増収 SUV新モデルで上積み

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【シリコンバレー=兼松雄一郎】米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズが10日発表した2015年10~12月期決算は売上高が前年同期比約27%増の12億1437万ドル(約1370億円)となった。昨年9月末に出荷を始めた多目的スポーツ車(SUV)の新製品「モデルX」で販売を上積みした。研究開発費などの先行投資がかさみ最終損益は3億2039万ドルの赤字(前年同期は1億762万ドルの赤字)となった。

主力のセダン「モデルS」が、米市場で高級車の販売が低迷する中でも、「X」と需要を食い合うことなく、販売を76%伸ばしたのも寄与した。同社は16年はさらに生産ペースが加速し、利益率も高まるとした。10日の米株式市場の時間外取引で同社の株価は急騰し一時、同日終値と比べ9%以上上がった。

同時に、中価格帯の新モデル「モデル3」の概要を3月31日に発表し、来年末に発売すると明らかにした。決算発表後の電話会見でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は発表の内容について「競合に対し、どの程度手の内を明かすかはまだ決めていない」と語った。

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