ローランド、MBOに向けたTOBが成立 上場廃止へ
電子楽器のローランド(7944)は15日、経営陣が参加する買収(MBO)に向け、三木純一社長が代表取締役を務める特別目的会社の常若コーポレーション(東京・港)が実施していた株式公開買い付け(TOB)が終了したと発表した。TOBの成立条件である買い付け予定数の下限(1479万8500株)を上回る1840万5485株の応募があり、7月22日に全株を買い付ける。
常若コーポレーションはローランドの筆頭株主となり、株式の保有割合(議決権ベース)は82.92%に高まる。ローランドは上場廃止となる見通し。
これまで筆頭株主だったローランド芸術文化振興財団(浜松市)はTOBに応じず、持ち株比率は10.52%で変わらない。同財団の理事長はローランド創業者の梯(かけはし)郁太郎氏で、MBOに反対していた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕