米マイクロソフトが大画面の新タブレット
【シリコンバレー=小川義也】米マイクロソフト(MS)は20日、自社開発のタブレット(多機能携帯端末)「サーフェス」の新製品「サーフェスプロ3」を発表した。画面サイズを従来の10.6型から12型に拡大。より薄く、軽くなったボディーに高性能のCPU(中央演算処理装置)を搭載し、ノートパソコンの代替需要を狙う。
サーフェスプロ3は、現在販売している上位機種「サーフェスプロ2」の後継となる。CPUの性能や記憶容量の大きさが異なる5モデルを用意。基本ソフト(OS)にはパソコン用の最上位OS「ウィンドウズ8.1プロ」を搭載する。
米国とカナダでは6月20日に発売。日本を含む26カ国・地域でも、8月末までに販売を始める。米国での価格は799ドル(約8万円)から。
ニューヨーク市で開いた発表会でサーフェスの開発チームを率いるパノス・パナイ氏は、米アップルのタブレット「iPad(アイパッド)」の所有者の96%が、ノートパソコンを引き続き使っているというデータを披露。「サーフェスプロ3こそ、本当の意味でノートパソコンを置き換えられるタブレットだ」と訴えた。
MSは2012年10月に初代サーフェスを発売。サーフェスプロ3は3世代目となる。米調査会社IDCによると、ウィンドウズを搭載したタブレットの2013年の世界シェアは3.5%にとどまっている。