効率7.2%の半透明太陽電池、窓や車の屋根に採用狙う
ドイツHeliatekは2014年3月24日、光透過率が40%と半透明の有機薄膜太陽電池で、変換効率7.2%を実現したと発表した。
同社は透明でない有機薄膜太陽電池で変換効率12.0%を達成している。これに対して、今回は光透過率が40%で変換効率は7.2%。つまり、「太陽光の60%を有効に使えている」(同社)とする。
Heliatekは既に、有機薄膜太陽電池フィルムを「HeliaFilm」という製品名で出荷を開始している。
出荷先は例えば、同社が2013年9月に、建材用太陽電池(Building Integrated Photovoltaics、BIPV)の共同開発で提携した旭硝子の欧州法人AGC Glass Europeなどだとみられる。今回の有機薄膜太陽電池の半透明化は、HeliaFilmを使った窓や自動車の屋根など、「用途の選択肢を広げる」(同社)としている。
(日経エレクトロニクス 野澤哲生)
[Tech-On! 2014年3月25日掲載]
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