使用済み核燃料、最短3年で貯蔵容量超過 経産省試算
経済産業省は20日、国内の原子力発電所から出る使用済み核燃料の貯蔵容量が最短3年でいっぱいになるとの試算を明らかにした。原発ごとにみると、もっとも早く容量を超過するのは九州電力玄海原発で3年。日本原電東海第2原発や東電柏崎刈羽原発は3.1年でいっぱいになる。
試算は2013年12月末時点。全原発でみると2万810トンの容量に対して実際の貯蔵量は1万4340トンだった。各原発は貯蔵プールや、特殊な容器内で使用済み燃料を保管している。容量オーバーが見込まれる原発では、新たな保管場所を確保する必要がある。
国や電力会社は使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルの実現をめざしているが、メドはたっていない。政府がつくる新たなエネルギー基本計画にはサイクル政策の見直しが盛り込まれる方向だ。
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