「エコプロダクツ」開幕 低炭素・蓄電技術競う
国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2015」が10日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕し、低炭素や蓄電技術の展示が相次いだ。世界の温暖化対策を話し合う第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)がパリで開催中とあって、海外展開が今後期待される最先端の環境技術に来場者の関心が集まった。
ホンダが来春発売予定の燃料電池車(FCV)や豊田自動織機が開発中の燃料電池フォークリフトなど、水素で動き二酸化炭素(CO2)を排出しない乗り物の出展が目立った。パナソニックは開発中の発電効率の高い家庭用燃料電池を紹介。新日鉄住金は高圧水素を送れる耐久性の高い鋼管を出すなど、水素関連部材の展示も見られた。
蓄電技術では、積水化学工業が電気自動車と太陽光発電を組み合わせた住宅向け電力供給システムを披露。古河電池と凸版印刷は共同開発した水を入れて発電する非常用電池を出展した。
展示会は日本経済新聞社と産業環境管理協会の主催で、今年は17回目。12日までの期間中に16万5千人の来場を見込む。