冬の乾燥対策、体の内からも外からも
センスアップ
空気も肌も乾燥する冬。暖房が効いたオフィス内は湿度が下がり、肌にはさらに過酷な環境だ。効果的かつセンス良くできる乾燥対策はないか。体の外と内の両面で探ってみた。
外側の乾燥対策では、加湿器を使うことが効果的だ。池袋ロフト(東京・豊島)では、会社のデスクに置ける加湿器を販売している。販売員の岩崎文絵さんのおすすめは、「自然気化式」と呼ばれる加湿器。電気不要でオフィスで使いやすい。
売れ筋の自然気化式加湿器は「ちょこっとオアシス プラス」(1260円)。タンクに水を注ぎ、ケースを開くだけで使える。内部に折り畳まれて入っているフィルターが水を吸い、蒸発することで周辺を加湿する。
蒸気が出ないためパソコンの隣に置いて使っても安全。「加湿フィルターが花のように開くので、デスク回りが華やかになる」のもポイントだ。
次に内面からはどのような対策ができるか。乾燥による肌のトラブルが増え始めるのは秋口から。冬は汗や皮脂の分泌が減ることで肌内部の水分が蒸発するのを防げなくなり、肌がより乾燥しやすくなってしまう。
「潤いを与えることと、体を冷やさないことが大切です」。こう話すのは、企業と組んで薬膳レシピの開発などを手掛ける和快(東京・世田谷)代表で国際薬膳師の堀実佐子さん。乾燥対策として、ハンドクリームや保湿性の高い化粧水などに目が行きがちだが、「食べ物に気をつければ、内面からの効果も期待できる」という。
例えば蒸したブロッコリーやカリフラワーとゴマドレッシングの組み合わせ。ビタミン豊富なブロッコリーを温野菜にすることで、「体の冷えを防ぎ、汗や皮脂の減少による肌の乾燥を防ぐ効果を期待できる」。また「ゴマは肌のハリやツヤの向上に役立つとされるたんぱく質が豊富」で、ドレッシングなどで取り入れるのがいいという。
肌は第一印象を決める重要なポイントの一つ。外内両面から対策を講じ、厳しい冬の乾燥シーズンを乗り越えたい。
[日本経済新聞朝刊女性面2014年1月25日付]
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