投資信託への資金流入続く 4月7706億円
投資信託への資金流入が続いている。投資信託協会が15日発表した統計によると、4月は株式投信へ7706億円の資金が流入した。流入は4カ月連続で、今年に入っての流入額は3兆3228億円に上る。株価が下落した局面で、反発を狙って購入する動きが広がったようだ。
資金流入額は購入から解約・償還を引いた額。4月の日経平均株価は月間で約4%下がった。日本銀行の追加緩和期待の後退や、ウクライナ情勢の不安が相場の重荷となった。ただ「相場下落を好機とみて投信を買う個人も多い」(楽天証券経済研究所の篠田尚子ファンドアナリスト)。
野村総合研究所の分析によると、4月の資金流入をけん引したのは日経平均などの株価指数に連動する上場投資信託(ETF)で、5110億円が流入した。このほか日本株投信に1148億円、国内外の不動産投資信託(REIT)にも1092億円が入った。
5月も資金流入は続いている。楽天証券経済研究所によると、いつでも買える追加型投信には14日までに1732億円が入った。投信への資金流入が続けば、一定の株価下支え効果が見込めそうだ。