JR東日本、トマト生産開始 福島県に植物工場
東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)は3日、トマトの生産を始めると発表した。トマト生産を手掛けるとまとランドいわき(福島県いわき市)と提携し、いわき市に「JRとまとランドいわきファーム」を4日設立する。地産品の販売拡大の一環として取り組んだもので、2015年夏に植物工場に着工、2016年夏の収穫を目指す。生産量は年に600トンを見込む。
生産施設は太陽光を利用した植物工場で、養分などを自動で制御し苗を植えてから2カ月程度で収穫ができるという。生産から加工、流通まで手掛け、グループ会社を通じて販売するほかレストランでも利用していく方針だ。新会社の当初の資本金は120万円だが、2015年度初には1億円までの増資を予定している。予定通り増資がなされた場合の出資比率はとまとランドいわきが50%、JR東日本が49%になる。
JR東日本の冨田哲郎社長は3日の定例会見で「(同社としては)農産物の生産そのものを行う初めての試み」と説明した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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