日本取引所CEO「むさし証券の相場操縦は当社が発見」
日本取引所グループ(8697)の斉藤惇最高経営責任者(CEO)は17日午後の定例記者会見で、証券取引等監視委員会が行政処分と課徴金納付命令を出すよう13日に金融庁に勧告したむさし証券(さいたま市)の相場操縦について「当社が発見し、証券取引等監視委員会に相場操縦について調査を提案した」と明らかにした。
斉藤氏は、日本取引所グループには「(相場操縦について独自の)検査能力がある」と説明し、同様の事案を常態的に監視していることを示唆した。
むさし証券は13年に、大量の買い注文を出しながら成立直前に注文を取り消す「見せ玉」と呼ばれる相場操縦の手法で、東証株価指数(TOPIX)先物取引で約543万円の利益を不正に得ていた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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