告訴団「よく踏み込んでくれた」 東電旧経営陣「起訴相当」
東京電力の旧経営陣3人について「起訴相当」とした東京第5検察審査会の議決を受け、告訴団が31日、東京・霞が関で記者会見した。代理人の河合弘之弁護士は「よくここまで調べ上げて踏み込んでくれた。感動的な内容だ」と評価した。
河合弁護士は「トップを逃さない結論は常識的で市民の正義感に合う。90点だ」と指摘。「古い形式論理にとらわれた検察の不起訴決定に鉄ついを加えた点で非常に大きな意義がある」とした。
都内在住の告訴人、小川幸子さん(64)は「汚染水の問題は今も解決せず事故は終わっていない。検察は議決を重く受け止め、きちんと強制捜査して起訴してほしい」と強調。告訴団の武藤類子団長も「議決書は被害者の思いをくみ取ってくれた。福島の被害はまだまだ拡大しており、これを第一歩に引き続きがんばっていきたい」とコメントした。