「年5ミリシーベルトに」 福島除染目標で新提言
環境リスク評価の第一人者、中西準子氏に聞く
編集委員 滝順一
化学物質の環境リスク評価の第一人者である産業技術総合研究所の中西準子フェロー。福島の除染目標を追加被曝(ばく)線量で年間5ミリシーベルトにするのが適切だと主張している。政府が住民帰還の目安とする同20ミリシーベルトと、長期的に達成を目指すと約束した同1ミリシーベルトの中間だ。また政府が公表する放射線量が、技術的な理由から実際の数値より過大になっている点を問題視する。5ミリシーベルト目標の根拠など...