ロシア政府系TV「ロシアが悪い」 軍事行動を批判
【キエフ=共同】3日のロシア政府系英語衛星テレビ「ロシア・トゥデー(RT)」で、ウクライナ南部クリミア半島でロシアが軍事圧力を強めた問題について、女性キャスターが「ロシアのやったことは悪い」と、プーチン政権を批判したことが話題になっている。欧州メディアが伝えた。
報道の自由が制限されている政府系テレビで異例の発言をしたのは、米ワシントンのスタジオから放送されている時事トーク番組を担当するアビー・マーティン氏。
マーティン氏は番組の終了間際に「ここ(RT)で働いているからといって、私に独立した編集権がないというわけじゃない。主権国家に別の国が干渉することについて、私がいかに強く反対しているか、いくら言っても言い足りない」と訴えた。
発言の模様を収めたインターネット上の映像は20時間余りで80万回以上再生され、「真のジャーナリストだ」などと称賛するコメントが多数付けられている。英BBC放送によると、RTはマーティン氏の見解を尊重し、懲戒処分は行わないとしている。