原発事故リスク、数値評価提唱へ 経産省の作業部会
経済産業省は10日、「原子力の自主的安全性向上に関するワーキンググループ」を開き、原発事故の危険性を数値で示す「確率論的リスク評価(PRA)」の活用を産業界に提唱することで合意した。自然災害やテロ、機器の故障などによる事故の可能性や影響を推測して危険性のレベルを数字で表す。事故への対応力を高めて原子力事業への信頼回復につなげる。
年度内に報告書をまとめる。原子力規制委員会の規制水準を満たすだけでなく、原子力事業者が自主的・継続的に安全性を向上させるための仕組みをつくる。経営者がリスク管理に積極的に関与することや、専門の人材育成の必要性も促す。