JR東日本、東京駅前広場を再開発 17年春完成、地下も整備
東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)は2日、東京駅前の広場に関する新たな整備計画を発表した。現在はロータリーとなっている丸の内駅舎前の約6500平方メートルの空間を「都市の広場(仮称)」と名付け、イベント開催などに活用する。8月に着工を始め、2017年春に完成する予定。南に位置する交通広場は、15年冬に先行して使用を始める。
都市の広場は広場の中央部に設ける広々とした歩行者空間。駅前の行幸通りとのデザインの一体性を考慮し、白を基調とした御影石で舗装する。ケヤキやポール照明を配置し、新たな都市景観を目指す。
2日記者会見した冨田哲郎社長は今回の再開発で「東京駅周辺が一段とにぎわいを増し、格調ある空間として世界に知られていくことを期待している」と述べた。整備にかかる費用は「東京駅の赤レンガ駅舎の保存、復元に要した約500億円の一部」と説明した。
同時に東京駅の地下エリアの整備計画を公表した。約4500平方メートル分の地下空間の新たな掘削を含め、計約1万9000平方メートルを再開発する。改札内やコンコースの配置などを全面的に見直すほか、地下の南口には新たな待合広場を設ける。完成は17年夏の予定。整備費用は「200億円」(冨田社長)という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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