米インテル、ウエアラブル端末メーカー買収
【シリコンバレー=小川義也】米インテルは25日、身に着けられる「ウエアラブル」端末を手掛ける米ベーシス・サイエンス(カリフォルニア州)を買収したと発表した。買収金額は非公表。活動量などの測定に強みを持つベーシス社を傘下に収め、ウエアラブル関連事業を拡大する。
半導体世界最大手のインテルは1月にウエアラブル端末向けの新型半導体を発表するなど、新市場の開拓に力を入れている。ベーシス社は歩数や消費カロリーなどの活動量に加え、睡眠時間やその質などを測定するリストバンド型端末「ベーシスバンド」を販売している。
買収により、インテルは米ナイキやベンチャー企業の米ジョウボーン、米フィットビットなどがせめぎ合う市場に参入することになる。
インテルは1月の米家電見本市で、ウエアラブル端末への搭載を想定した新型半導体「エジソン」を発表。スマートフォン(スマホ)などモバイル機器と並んで成長が見込まれるウエアラブル分野への対応を強化している。