「30年内に震度6弱以上」、四国・九州など確率上昇
政府調査委が13年版予測地図
政府の地震調査委員会(委員長・本蔵義守東京工業大学名誉教授)は20日、全国各地で今後30年以内に震度6弱以上の大きな揺れに見舞われる確率を示す2013年版の「地震動予測地図」を発表した。東海沖から九州沖の南海トラフ巨大地震の想定を改めたのに伴い、紀伊半島から四国、九州地方にかけて確率が上がった。
南海トラフ地震は震源断層があらかじめ特定しにくい地震として、想定最大マグニチュード(M)を大きく見積もるなどした結果、高松市の確率が44%から58%に上昇し、宮崎市の確率も46%から54%に上がった。
揺れは関東地方にも広がり、さいたま市が3ポイント上昇して30%、東京・新宿も3ポイント上がり26%。千葉市は1ポイント上がって77%となった。
一方、東海地震(M8の発生確率88%)が単独で起きるという想定をやめ、南海トラフ全体の地震(M8~9の発生確率66.5%)を考慮したことで、静岡市の確率は90%から65%に低下し、名古屋市も46%から42%に下がった。
今後は全国規模で想定マグニチュードを見直し、14年版の地震動予測地図に反映させる。
都市名 | 2013年 | 都市名 | 2013年 |
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札幌 | 0.6 (―) | 大津 | 9 (▲2) |
青森 | 3 (―) | 京都 | 12 (▲2) |
盛岡 | 2 (―) | 大阪 | 53 (▲10) |
仙台 | 3 (―) | 神戸 | 23 (4) |
秋田 | 8 (―) | 奈良 | 59 (▲11) |
山形 | 2 (―) | 和歌山 | 55 (4) |
福島 | 3 (―) | 鳥取 | 5 (1) |
水戸 | 62 (―) | 松江 | 2 (―) |
宇都宮 | 6 (―) | 岡山 | 38 (14) |
前橋 | 4 (1) | 広島 | 24 (3) |
さいたま | 30 (3) | 山口 | 3 (―) |
千葉 | 77 (1) | 徳島 | 68 (4) |
東京 | 26 (3) | 高松 | 58 (14) |
横浜 | 70 (▲1) | 松山 | 40 (4) |
新潟 | 7 (―) | 高知 | 71 (4) |
富山 | 6 (―) | 福岡 | 6 (2) |
金沢 | 3 (―) | 佐賀 | 7 (2) |
福井 | 13 (2) | 長崎 | 2 (1) |
甲府 | 48 (▲7) | 熊本 | 8 (3) |
長野 | 13 (1) | 大分 | 56 (6) |
岐阜 | 19 (1) | 宮崎 | 54 (8) |
静岡 | 65 (▲25) | 鹿児島 | 20 (5) |
名古屋 | 42 (▲4) | 那覇 | 24 (▲1) |
津 | 70 (▲17) |