テルモ、仏医療器具開発ベンチャーを買収、金額は最大150億円
テルモ(4543)は14日、フランスで医療器具開発を手がけるベンチャー企業、アーテリアル・リモデリング・テクノロジーズ社の独占買収権を取得したと発表した。当面は体内で自然に溶ける血管拡張用の治療機器「生体吸収性ステント」の開発を共同で進める。開発が進展した時点で同社の完全子会社化を視野に入れており、買収金額は最大で150億円程度になる見込み。
医療器具「ステント」は需要が2020年は直近に比べ3割増える見込みで、そのうち半数以上を生体吸収型が占めるとの見方があるという。ステントは金属製が主流だが、治療後も体内に残るため、その部分で再び血管が詰まらないようにする薬を飲み続ける必要がある。テルモと仏社は体に負担が少ない植物由来の樹脂を使い、挿入後一定期間たつと体内で分解・吸収されるステントを開発する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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