首相、都内百貨店を視察 増税後も消費促す
安倍晋三首相は5日午前、東京・日本橋室町の日本橋三越本店を訪れた。書店や食品売り場を回り、消費税率を5%から8%に引き上げた影響を視察。増税後初めての週末に自ら買い物し、国民に消費を控えないように促す狙いもある。
首相はセーターにチノパンというラフな格好で現れた。記者団の「何を買うのか」との問いかけに「これから考える」と笑顔で答えた。4日の閣議前の写真撮影では、何を買うか悩む様子を見せていた。
首相は消費税率の引き上げによる景気腰折れの回避に万全を期す考え。消費税率が引き上げられた1日には「5.5兆円の経済対策をしっかり実行し、今後、景気や国民の生活、暮らしにしっかりと目配りしながら必要な対応はとる」と強調した。
消費税が税率3%で導入された初日の1989年4月1日には、当時の竹下登首相も都内の百貨店を訪ね、ネクタイを購入した。