「マッカーサー道路」新橋―虎ノ門間が開通
東京都心を走る環状2号線の新橋―虎ノ門間(東京都港区、約1.4キロ)が29日、開通した。1946年に都市計画決定され、米国大使館前を通るため連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥にちなんで「マッカーサー道路」と呼ばれたが、用地買収が難航、建設が遅れていた。
環状2号線は、2020年東京五輪・パラリンピックで都心と湾岸部の競技会場を結ぶ重要路線として期待されている。
午前10時から始まった記念式典で、舛添要一都知事は「パリのシャンゼリゼ大通りに匹敵する国際色豊かで活気に満ちた通りになる」とあいさつ。虎ノ門側から新橋側に向かう地下トンネル約200メートルを通り初めした。一般車両の通行は午後3時から可能となる。
開通区間は、両側に幅13メートルの歩道を備えた地上部分と車両専用の地下トンネルの2層構造。地上部分は「新虎通り」の愛称が付けられ、街路樹やオープンカフェが設けられる計画。6月には道路直上に超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」が開業する予定だ。