経財相、TPP交渉「年内妥結に現実味」
甘利明経済財政・再生相は14日午前の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉について「年内妥結がかなり現実味を帯びつつある。日米を中心に交渉が加速している」との認識を示した。参加12カ国は今月下旬に首席交渉官会合を開いて難航する分野で事務レベルで協議したうえで、TPP担当の経財相が出席する12月上旬の閣僚会合での妥結をめざす。
経財相は、コメなど日本が関税撤廃を受け入れないとしてきた「聖域」と位置づける農産品5項目を念頭に「日本はいよいよセンシティビティ(強い関心事項)の何を守り、何をとるかの詰めに入る」と表明。関税をなくす品目の優先順位をつける絞り込み作業を急ぐ考えを示した。